2021年に発売され、瞬く間に完売したブルーの「ダイバー X スケルトン」に続き、ユリス・ナルダンはブラックカーボニウム®をケースに採用した、世界限定175本の新作を発表した。昨年11月、ドバイをリードする時計販売店 Seddiqi とのパートナーシップによるドバイ・ウォッチ・ウィークで先行発売し好評を得たモデルだ。この驚愕技術の時計がカムバックする。
ダイバー X スケルトン ブラック
「ダイバー X スケルトン ブラック」は、従来のダイバー X コレクションのスポーティーな魅力はそのままに、根本的な透明感を追求するための一歩を踏み出した最先端の進化形ウォッチだ。ダイバーコレクションの新しいヒーローモデルである「ダイバー X スケルトン」は、ダイバーのデザインとブラストコレクションの技術力を爆発的に融合させたモデルである。
このダイバー X スケルトン ブラックは、水深200mでの水圧に耐えうるよう設計されており、ブラックのカーボニウム®コンケーブ逆回転防止ベゼルと、ドーム型サファイアガラスを備える。
エンジニアリングチームは、ダイバー X スケルトンを44mmのケースから見える完璧なムーブメントを具現化するため、元々はブラストトゥールビヨンために設計したUN 371 ムーブメントを再設計し、ユリス・ナルダンのアイコンである「X」の形をしたローターを追加、改良を加えた。また、12時位置にはベゼルと同じブラックのカーボニウム®製の香箱カバーを配置。時針、分針、秒針、そしてインデックスには、ホワイトまたはイエローに着色したスーパールミノバ®が塗布されている。
ダイバー X スケルトンの文字盤のブリッジを「X」の形にすることは、ユリス・ナルダンにとって最も技術的で複雑な開発のひとつだった。アワーインデックスを文字盤に密かに接続して、あたかも浮いているかのように見せる必要があったからだ。奥行き感を出すために、何層にも重ね合わせ、中央の「X」の段差を強調。
また、スケルトンムーブメントの透明度を高めるために、さまざまな仕上げを施し、光の遊びを表現している。側面はサンドブラスト仕上げ、ラグはサテン仕上げで、ケースはブラックDLCコーティングを施している。アワーマーカーやユリス・ナルダンのシグネチャーである「X」の内部ラインなどにイエローを施すことで、このモデルのスポーティーな魅力を強調している。
ベゼルにはフリーク X で使用しているブラックのカーボニウムを採用。カーボニウムは極めて軽量な航空宇宙用素材で、科学者によって開発された最も堅牢で耐久性のある素材のひとつだ。現代の航空機の胴体や翼に使われているものと同じ繊維でできている。また、製造工程では航空機の廃材を利用するため、他のカーボンに比べて環境負荷が40%低くなっている。この高性能素材は、直径わずか7μmの炭素繊維を高温・高圧の条件下に置くという複雑なプロセスで作られる。このプロセスにより、繊維はそれぞれの時計に独自のマーブル模様を形成する。
ダイバー X スケルトン ブラックは世界限定175本、ストラップにはイエローラバーと、漁網をアップサイクルしてできたポリアミドから成るブラックファブリックのRストラップが標準装備となる。
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